2100-01-01から1年間の記事一覧

第1区 尻屋崎〜馬淵川:砂浜海岸

第1区 尻屋崎〜馬淵川(八戸市):砂浜海岸山口弥一郎による概況: 尻屋より老部、白糠、泊付近にはいくらか海崖が海にせまり、海蝕段丘上に集落もみられるが、全般的に九十九里浜式砂浜海岸で、川目に納屋より発達した集落(川目集落)がみられる。 湾形(…

第2区 馬淵川〜閉伊川:隆起海岸(海蝕段丘)

第2区 馬淵川(八戸市)〜閉伊川(宮古市):隆起海岸(海蝕段丘)山口弥一郎による概況: 北上山地の北部を占め、宮古付近にかけて広大な海蝕大地がみられる。主に直線海岸で、いくつか奥行の浅い湾入があるが、その多くは小規模なもので、海岸には数戸の…

第3区 閉伊川〜盛川:沈水海岸(リアス式海岸)

第3区 閉伊川(宮古市)〜盛川(大船渡市):沈水海岸(典型的リアス式海岸)山口弥一郎による概況: 三陸海岸の最も標識的、かつ大規模なリアス式海岸である。段丘の発達が最も悪く、絶壁のせまる湾頭の低地に集落が発達し、津波の災害度の大な点からも標…

第4区 盛川〜牡鹿半島:沈水海岸(リアス式海岸)

第4区 盛川(大船渡市)〜牡鹿半島:沈水海岸(細かなリアス式海岸)山口弥一郎による概況: 大小の湾入が入雑り、最も複雑な海岸である。 湾形(山口調査対象集落中):第五型(湾内U字)39%、第六型(湾内凸凹少)21%、第二型(外洋U字)8%、第四型…

当サイトの主旨

東日本大震災は広範・多岐にわたる災害ですが、当サイトはそのうち三陸地域の津波災害に焦点を絞っています。その復興においては歴史観が問われると私たちは考えます。それはこの地域の津波被害が反復的で自然的なものであると同時に、人文・社会学的にも工…

当サイトの読み方

集落ページの説明と出典及び、図版の出典を以下に示します。集落ページ "(C1934)"などの文献略号はこちらを参照ください。 集落名 現在の行政区域(これまでの行政区域の変遷) 区域:「インデクス」を参照 湾形:(C1934)の「湾形の分類」をもとに山口弥…

文献一覧

本サイトで使用した文献およびその略号を示します。 C1934 内務大臣官房都市計画課『三陸津浪に因る被害町村の復興計画報告』(1934年) →「津波ディジタルライブラリィ」の「文献検索」→「津波文献検索 (Web版)」より検索して全文閲覧できます。 K1961 建設…

湾形の分類

湾形の分類 海岸線の形状、海底の深さ、津波の被害状況から以下のように湾形を分類し、その被害との関係を示している。この湾形の分類は山口弥一郎の記録でも採用されている。以下、湾形の分類(C1934)より。甲類 直接外洋に向へる灣 第一(外洋V字):灣形…

山口弥一郎の三陸集落調査

山口弥一郎(1902〜2000)は、福島県会津美里町に生まれ、中学を出たのち小学校の教員となり、1928年に文検(文部省中等学校教員資格検定試験)地理科に合格して、磐城高等女学校教諭として奉職しながら東北の村々の調査を展開した。戦後、1960年に博士学位…

山口弥一郎の三陸集落調査関連文献

『山口弥一郎選集』第六巻(世界文庫、1972年)所収「津波常習地三陸海岸地域の集落移動」のまえがきによる。 1「三陸地方に於ける津波による集落移動」(田中舘秀三と共著『地理と経済』1936年4,5,6月) 2「三陸地方に於ける津波による集落移動」(田中舘秀…

更新履歴

2011年7月25日「第1区 尻屋崎〜馬淵川(八戸市):砂浜海岸」の集落ページを23件追加しました(現在の収載集落数207)。 2011年7月21日「第2区 馬淵川(八戸市)〜閉伊川(宮古市):隆起海岸(海蝕段丘)」の集落ページを48件追加し(現在の収載集落数184…